グルテンフリーの食生活が注目される中、小麦粉の代替として使える“粉”の種類も多様になってきました。でも、「米粉と玄米粉ってどう違うの?」「アーモンドプードルってお菓子以外にも使える?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、グルテンフリー生活でよく使われる代表的な粉類とその特徴、使い方のコツを丁寧にご紹介します。
米粉:和洋問わず万能なグルテンフリー粉
特徴
米粉は、うるち米(普通のお米)やもち米を製粉したもの。粒子が細かく、小麦粉の代わりとしてお菓子や料理に幅広く使えます。小麦のようなグルテンが含まれていないので、アレルギー対策や腸にやさしい食材としても人気です。
向いている料理
- パウンドケーキ、シフォンケーキ、クッキーなどの焼き菓子
- とろみづけ(ホワイトソースやカレー)
- 米粉パン(専用の米粉を使うとふっくら)
ポイント
小麦粉より水分を吸収しにくいため、生地がべたつきやすいことがあります。焼き菓子には、卵や油分をうまく組み合わせるとふっくら仕上がります。
玄米粉:栄養価もアップするグルテンフリー素材
特徴
玄米粉は、精米していない玄米をそのまま粉にしたもの。食物繊維、ビタミンB群、ミネラルなどが豊富で、腸内環境を整える“腸活”にもぴったりな粉です。米粉よりも香ばしく、やや粗めの質感が特徴です。
向いている料理
- グラノーラバーや焼きドーナツなどのヘルシー系焼き菓子
- パンケーキや蒸しパン(素朴な味わい)
- ハンバーグのつなぎや衣としても使える
ポイント
単体で使うとパサつくこともあるので、米粉やアーモンドプードルとブレンドして使うのがおすすめ。香ばしさを活かして、お菓子やスナックの素材にも最適です。
アーモンドプードル:香ばしさとコクを加える粉
特徴
アーモンドプードルは、皮をむいたアーモンドを粉末にしたもの。脂質が豊富でしっとりした焼き上がりになるため、フィナンシェやマドレーヌなどの焼き菓子に多く使われています。糖質は少なく、タンパク質やビタミンEも含まれる栄養豊富な粉です。
向いている料理
- 焼き菓子全般(フィナンシェ・クッキー・タルト生地)
- 低糖質スイーツ
- パンケーキやおからケーキなどとのブレンド
ポイント
水分や油分をよく吸うので、しっとり系のお菓子に仕上げたい時に最適。逆に、軽さを出したい場合は米粉やコーンスターチとブレンドするのが◎。
その他のグルテンフリー粉も注目!
- 大豆粉:糖質が低く、タンパク質が豊富。独特の豆臭さがあるため、スパイス系や濃い味付けの料理に合います。
- そば粉:香り高く、パンケーキやガレットに最適。ただし、そばアレルギーの人には注意が必要です。
- タピオカ粉(キャッサバ粉):モチモチ食感が特徴。チーズパンやパンケーキに◎。
グルテンフリー粉をおいしく使う3つのコツ
① ブレンドして使う
それぞれの粉の特徴を活かすためには、単体でなく“ブレンド”するのがおすすめです。例えば、「米粉+アーモンドプードル」でしっとり、「玄米粉+米粉」で香ばしさと軽さのバランスが取れます。
② 水分量に注意する
グルテンを含まない粉は、水分の吸収率や保持力が異なります。小麦粉のレシピをそのまま代用せず、試作しながら微調整するのが成功のカギです。
③ ベーキングパウダーや卵の力を借りる
小麦のグルテンがもたらす“膨らみ”はないので、ベーキングパウダーや卵白の泡立てでふんわり感を補いましょう。

まとめ:自分の体に合った“粉”を選ぶ楽しみ
グルテンフリーの粉は、どれも素材の個性が豊かで、使い方次第でお菓子や料理に新たな表情を与えてくれます。アレルギー対応としてはもちろん、美容や健康のために小麦粉を控えたい方にも、日々の暮らしに取り入れやすい選択肢です。
“グルテンを抜くこと”がゴールではなく、“自分の体が心地よく整うこと”を目指して、粉選びの世界を楽しんでみませんか?
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